特色ある地域性を活かした選挙戦

地方議会議員選挙は、低倍率の選挙ですが、県議会・市議会・区議会・町議会など
それぞれの選挙区に応じた戦い方が必要になってきます。
より効果的な選挙戦を行うための戦略的なアドバイスを行います。

市(町・村)会議員の場合(定数が多い場合)

 有権者1人に対して、当選してほしい人が複数いる場合も多く、親戚関係、会社関係、学校の先輩・後輩、近所の付き合いなど、その時の状況に応じて投票したい人が変わります。
 そのため、「まさか」が起こりやすく、「あの人はきっと当選するから、今回は別の人を応援してみよう」と考える有権者も多いので、最後の最後まで結果がわからず、不測の事態が起こる場合も少なくありません。当選者が多数出るために、有権者の“気まぐれ”や“好み”が選挙戦を左右することもあり、ある意味、落選しないための選挙戦が必要だとも言えます。
 大きな争点がある場合を除き、政策で差をつけるのは難しく、有権者は消去法で投票する候補者を選ぶケースも多いです。「顔が好みでない」「ポスターが見づらい」「名前を聞いたことがない」など様々な理由で候補者を絞り込み、また「顔が好み」「なんとなく頼りになりそう」「近所に住んでいるから」「学校の先輩だから」「友人に応援してほしいと言われたから」などの理由で候補者を選んだり、以前投票した候補者から乗り換える場合も多いのです。

県会議員の場合(定数が少ない場合)

 定数が少なく、地方に行くと定数1となる場合も多いため、その場合首長選挙と似た選挙戦になります。
 しかし首長選挙とは違い、政策では差がつきづらいので、日頃からの人柄や行動・言動による影響も大きくなります。

毎日が選挙戦であるという意識を持つ

 地方議会議員は、有権者にとっては一番身近であるために、候補者の普段からの行動・言動も注目されています。実際に候補者を見かける機会も多く、時として横柄な態度などを見聞きした有権者は絶対に票を入れてはくれません。最近はSNSの普及などもあり、些細な事が拡散しやすく影響するので、常日頃より襟元を正しておく必要があります。